ボブ・マーリーそうめんとフィルム現像のいい関係

あんなに大量の茹で上がったそうめんを未だみたことがない。なにせ5ℓは入る大鍋にぱんぱんににゅるにゅるなのである。 暑くなってくるとそうめんが恋しくなり、そしてまた僕はそれを思い出すのである。 僕はフィルムを使っている。今時は珍しいかもしれない…

おきゃん刑事(デカ)

トイレで便座に座っていた時のことである。 「おきゃん」という言葉がひょっこり口を突いて出た。僕の意思とは無関係に唐突に発せられたのである。何の事はない、意味も知っているし使い方だってわかる。ただ、一向その必要性が不明なのである。これはどうい…

渋谷

新宿三丁目の駅を降りて地上に上がる。とりあえず明治通りを渋谷に向かって歩き出す。ポケットにはフィルムがたくさん突っ込んである。しばらく行くと高島屋の向こうに代々木駅がある。そこで僕は道路を渡り、桜の樹のある細い路地を抜けて駅の方へと向かう…

エンジニアブーツ、ヘッドバット

久しぶりに新幹線に乗った。僕は飛行機が苦手だから長距離移動は車か新幹線ということになる。 弁当やビール、それからつまみやお菓子、コーヒーやジュースなどを満載したカートを押して売り子の女性がやってくる。僕はこのカートが好きで横に止まるとついつ…

コアラちゃんぽんパンダ

今日僕は地方の町の国道沿いの中華屋に入って昼御飯を食べた。というのも所用で車を駆って凡そ3時間、の中途、朝から気温上昇、湿気も多く陽が照っておらぬのに激して暑く、クーラーなど付いていないので当然全開にしてあったウィンドウが、アップのボタンを…

ガッツのある野菜炒め定食

ロックバンドを結成した。バンド名は「ザ・捨て鉢」だ。その名の如くパンクロックバンドである。編成はボーカルにギターとベースにドラムというオーソドックスなスタイル。曲は三つか四つのコードで成り立つシンプルなもので、それに捨て鉢なまでの愛を込め…

ハードボイルド的チキンウィング・アームロック

大阪で久しぶりにバスに乗った。陽も傾きかけの夕方の中途半端な時間でガラガラだった。と思ったら幾つかの停留所を過ぎると、あれよあれよ結構な混みようである。乗客はのっぺりとまったく偏りなく、老若男女、学生からサラリーマン、主婦などまったく均等…

ネリチャギうつつ

昨日もよく呑んだ。 目を覚ますと傍にはタバコの空箱が転がっていた。わかば(20代の頃、僕はこの銘柄をよく吸っていた)だ。 「そうか、僕はタバコを吸ったのか」と思う。禁煙して一年ほどになる。 なんだかここ一週間ほどもうむちゃくちゃに吸いたくなって…

ノーフューチャーサラダ

店長の気まぐれサラダというのがあったが、少し考えてからやめた。危険かな、と思ったのである。 なぜかというと、気まぐれというのは気まぐれであり、例えば37度5分か、少し熱があるね、というような基準みたいなものがなく、安定性があらないということで…

髭とポリス

最近、白髭が目立ってきた。割合が半分くらいだったり、せめて三割くらいだったりすれば、ロマンスグレイみたいな感じで渋みが醸成されモテるかもしれない、という希望的観測がたつからまだいいのだが、半端に7、8本くらいがブラックの髭中にムーミン谷のニ…

焼蕎麦神

ヤキソバを食べた。二日続けて合計三食。 なんとなれば家の近所にある神社に屋台が出ていたからで、僕はこのテキ屋の拵えるソースヤキソバが熱烈に好きであり、トンチキテンテンピーヒャラピーヒャラランとお囃子がこういう時ばかりは重宝する劇的に薄っぺら…

シブッキーマウス

都市というとなんだか鋼鉄やコンクリートで囲まれており、自然や動物などまったくいないと何となく思い込んでいるが、見回してみれば、鳩は何かにしきりに頷きながら闊歩しているし、人間の様に服や靴などを着、御婦人に連れられておる犬、カラスはビルの間…

愛の武力行使、30DAYS

僕は蚊が嫌いである。 というと好きな人なんかいないでしょー、阿保ー。という人があるだろうが、僕が蚊を嫌いという理由は、あかく腫れるから、痒いからなどという一般平凡ないわばフィジカル面の事ではなく、メンタルの部分であり、かつモラル倫理の問題と…

知ることの始まり

「僕はチベットについて殆ど何も知らなかった。だけど、この顔の見えないポートレイトを見たことで、その土地に生きる人々の事を、またその政治的生活背景を想像するきっかけを持った。ニットのマスクで覆われたその肖像写真は、今まで僕の目に触れたチベッ…

左膳・大工・トロンボーン

クラッシックミュージックを聴きながら陽だまりの中でガンガンにボイルしたソーセージーを齧り、ビールを飲む。 現在の状況を簡潔に文章にするとほとんどフリフリのついたシャツに別珍のジャケットを羽織ったドイツの貴族豪族のようで頗る気分がよいが、では…

えっちゃや

「転がるマドレーヌはコロコロ、丸の内本店」という激ポップスバンドをメンズ4人で結成したので、祝いとして酒宴を行う運びとなった。 何ゆえの祝賀かというと、当然、紅白出場決定及びミリオン達成のということである。 結成したばかりじゃないの?という人…

三節棍の打痕的コスモとシウマイ

朝目覚めると、右腕のTシャツの袖のあたり、ちょうど見え隠れするところに茄子の浅づけが張り付いていた。 残酒のぼんやりした眼でもう一度みてみる。茄子というのとは違う、どうもしっくりこない。寝ぼけた脳でしばらく黙考、のちピータンというワードが踊…

小鬼とところてん

二日酔いについて書く。二日酔いの真っ只中で書くのだからリアリティー含有率が高いはずだ。 さて、まず頭がガンガンする。詩人の中原中也はこれを“千の天使がバスケットボールする”と見事に表現してみせたが、僕の場合は天使なんて可愛らしいのではなく5、6…

青の洞窟、ゾンビ伯爵

鼻の穴が青かった。何だかガガーリンの言葉みたいだ。 以前テレビで観たが、世界には青の洞窟というのがあり、火山活動による溶岩や地殻変動による隆起、経年による海岸浸食など理由は様々だが、海の中に出来た空洞に絶妙な具合に光が差し込み、激烈に透明度…

哀しきチャーリー

久しぶりに警察の方と立ち話、お喋りをした。 というのは、僕がゆるゆると自転車を漕ぎ漕ぎしていると、後ろから、こんにちわ〜、いい天気ですね、などと陽気に話かけて来る者があり、振り返ると警察官が笑顔で自転車に跨っており、止まれと言われたわけでは…

写真展のお知らせ

2016年4月11日(mon) -5月22日(sun)横山隆平 写真展 “果たして路上は、都市のネズミの書く詩のように続いてゆく” at gallery Main 数年に渡り写真展で発表を重ね、その過程の中で編集、更改されてきたシリーズ、都市と物ども。本展では作家初のシルクスクリー…