ESSAY

ネリチャギうつつ

昨日もよく呑んだ。 目を覚ますと傍にはタバコの空箱が転がっていた。わかば(20代の頃、僕はこの銘柄をよく吸っていた)だ。 「そうか、僕はタバコを吸ったのか」と思う。禁煙して一年ほどになる。 なんだかここ一週間ほどもうむちゃくちゃに吸いたくなって…

ノーフューチャーサラダ

店長の気まぐれサラダというのがあったが、少し考えてからやめた。危険かな、と思ったのである。 なぜかというと、気まぐれというのは気まぐれであり、例えば37度5分か、少し熱があるね、というような基準みたいなものがなく、安定性があらないということで…

髭とポリス

最近、白髭が目立ってきた。割合が半分くらいだったり、せめて三割くらいだったりすれば、ロマンスグレイみたいな感じで渋みが醸成されモテるかもしれない、という希望的観測がたつからまだいいのだが、半端に7、8本くらいがブラックの髭中にムーミン谷のニ…

焼蕎麦神

ヤキソバを食べた。二日続けて合計三食。 なんとなれば家の近所にある神社に屋台が出ていたからで、僕はこのテキ屋の拵えるソースヤキソバが熱烈に好きであり、トンチキテンテンピーヒャラピーヒャラランとお囃子がこういう時ばかりは重宝する劇的に薄っぺら…

シブッキーマウス

都市というとなんだか鋼鉄やコンクリートで囲まれており、自然や動物などまったくいないと何となく思い込んでいるが、見回してみれば、鳩は何かにしきりに頷きながら闊歩しているし、人間の様に服や靴などを着、御婦人に連れられておる犬、カラスはビルの間…

愛の武力行使、30DAYS

僕は蚊が嫌いである。 というと好きな人なんかいないでしょー、阿保ー。という人があるだろうが、僕が蚊を嫌いという理由は、あかく腫れるから、痒いからなどという一般平凡ないわばフィジカル面の事ではなく、メンタルの部分であり、かつモラル倫理の問題と…

左膳・大工・トロンボーン

クラッシックミュージックを聴きながら陽だまりの中でガンガンにボイルしたソーセージーを齧り、ビールを飲む。 現在の状況を簡潔に文章にするとほとんどフリフリのついたシャツに別珍のジャケットを羽織ったドイツの貴族豪族のようで頗る気分がよいが、では…

えっちゃや

「転がるマドレーヌはコロコロ、丸の内本店」という激ポップスバンドをメンズ4人で結成したので、祝いとして酒宴を行う運びとなった。 何ゆえの祝賀かというと、当然、紅白出場決定及びミリオン達成のということである。 結成したばかりじゃないの?という人…

三節棍の打痕的コスモとシウマイ

朝目覚めると、右腕のTシャツの袖のあたり、ちょうど見え隠れするところに茄子の浅づけが張り付いていた。 残酒のぼんやりした眼でもう一度みてみる。茄子というのとは違う、どうもしっくりこない。寝ぼけた脳でしばらく黙考、のちピータンというワードが踊…

小鬼とところてん

二日酔いについて書く。二日酔いの真っ只中で書くのだからリアリティー含有率が高いはずだ。 さて、まず頭がガンガンする。詩人の中原中也はこれを“千の天使がバスケットボールする”と見事に表現してみせたが、僕の場合は天使なんて可愛らしいのではなく5、6…

青の洞窟、ゾンビ伯爵

鼻の穴が青かった。何だかガガーリンの言葉みたいだ。 以前テレビで観たが、世界には青の洞窟というのがあり、火山活動による溶岩や地殻変動による隆起、経年による海岸浸食など理由は様々だが、海の中に出来た空洞に絶妙な具合に光が差し込み、激烈に透明度…

哀しきチャーリー

久しぶりに警察の方と立ち話、お喋りをした。 というのは、僕がゆるゆると自転車を漕ぎ漕ぎしていると、後ろから、こんにちわ〜、いい天気ですね、などと陽気に話かけて来る者があり、振り返ると警察官が笑顔で自転車に跨っており、止まれと言われたわけでは…